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君無き世界(倉庫)

イチウリ妄想暴走日記へのご来訪、ありがとうございます^^

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改・死神代行業務日記 2 後編


  改・死神代行業務日記 2 後編




出されたお茶は出がらしじゃなかったけど、正直味なんか分んねーくらい居心地が悪い。
それでも間がもたないのでチビチビと舐めてみるが………。

「────で、石田。一護に何処までやられたのだ?」

俺の手から湯のみが落ちた。
「おわぁぁチィィーーーーッ!!」
「何をしている一護、粗忽者め。畳が濡れている早く拭け。」
ルキア……殆んど俺の膝に零れたんだけど?俺の心配も少しはしろ……て!そうじゃねぇ!!
「なな、何言い出すんだてめっ!」
「私で何か力になれる事はないかと思って……。」
─────嘘つけっ!!
「寸前までだよ、朽木さん。」
おまっ!何バカ正直に答えてやがんだ石田っ!?
「寸前?こやつが?そんな度胸があったのか?見直したぞ一護!」
…………ぶっ飛ばすぞてめえマジで。
「言っとくけどな!あの日は絶対、石田の様子もおかしかったぞ?俺が帰ろうとすっと、『行かないでくれ……』て俺の手首を掴んで引き止めたんだぜ!あれは何だったんだよ?!」
「そうなのか?石田。」
「……まあそんな感じ。」
「前々からこっちがアプローチかけてる奴に、いきなり優しくされたら……俺、期待するよ?そんなもんじゃね?好きなんだから都合良く解釈しちまうの、当り前だろ?好きな奴に優しくされて、舞い上がっちゃいけないのか?」
手を引かれて部屋に上がり、丁寧な仕草でお茶を淹れてもらい、すげえ近くでガッコで出た課題教えてもらったんだぜ?しかも普段はあり得ないくらい穏やかな声音でだ!
俺、それでもクラッと来たら駄目なのかよ!!好きなのに!?
「確かに石田らしくないな。何故いつも通り門前払いにしなかったのだ?」
いつも玄関先で追い払われてんの何で知ってんだルキア?
「それは………。」
珍しく石田が言いよどむ。いつもの立て板に水のような流暢さはどうした?
「ぼ、僕はいつだって君に親切にする心積もりはあるよ!?黒崎のストーカー的な犯罪行為が君を遠ざけるんじゃないか!」
明らかな嘘だろ。お前最初っから俺には痛烈に皮肉屋だったぞ?
「こんなに責めたてられるんなら、あん時井上ん家に行っちまえば良かったぜ……。」
「……井上?」
「石田のトコ行く前に道で井上とたつきに会ってよ。誘われたんだけど、石田ん家へ行く途中だったし断ったんだ。なのに石田には他に行く所ないのかって言われたし。じゃ井上んトコに行くっつったら引き止められ………何だよ?」
「ほほう。それで?」
ルキアは何でニヤニヤしてやがんだ気持ち悪ィな。
「それでって……そんだけだよ。」
「成る程。クールに見せて石田にも、ヤキモチや独占欲といった可愛い部分もあるのだな?」
「ヤキモチ?独占欲?」
「くく、朽木さん!!」
「貴様の目は節穴か?一護。石田は井上のことが好きなのだ。」

─────好き?

石田が?井上のことを?

突然降ってきた刃の雨で、心と体を貫かれたような痛みが走る。

「……黒崎、そのこと、井上さんには言うな!!」

石田の言葉が更なる刃物のように、容赦なく俺を切りつけた………。



■ ええっ!?何、恋愛小説みたいになってんのっ??終わってないし!続いてるし!ある意味本編のどのsnowの小説よりも恋愛っぽいわ!!小説のがオマケなのにでかい顔してる

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アニ☆ブリ♯219 改・死神代行業務日記 2 前編

おおおおっっ!!アニメ録画しそこねたっ!! いや、途中で気付いて慌ててREC押したけど……ショック(涙)取り敢えず観たトコだけ感想綴ります。クオリティ高っっ!何この映像!これ!このくらいのモチベーションを維持して下さい!石田登場の回まで!!やれば出来る子だと信じさせて下さい!!何を上から物言いになってるか自分!いやマジ綺麗。つか動きも良い。これで石田見たいなぁ……この映像で一護の生足。あっ!ネタばれ危険!(笑) 修兵の声って啓吾と一緒なんだ?上手いっスね小西さん。でも死神代行業務日記がセーフだったのは何よりだ


             ● 改・死神代行業務日記 2 ●  前編 またか!


ピンポーン♪
紅葉のような手でルキアが石田ん家のチャイムを鳴らす。
「まずいって、ルキア……。」
「何がだ?一護。」
「石田の奴ぜってーここ開けてくんねーよ。」
「何故だ?」
「いや……あれだ、死神嫌いだから?」
「死神が嫌いというよりお前が嫌いなのではないか?」
「ぐっ!それは…………。」
先先週、俺はものすご石田に嫌われる事をしでかした覚えがあるので………凹む。
「……何だ?歯切れが悪いな。また何かやったのか?」
「またって何だよ!」
「貴様の石田への愚行を全て挙げ連ねて欲しいか?」
「てんめえ…………

ガチャッ!

チャイムへの応答もなくドアが開き、俺はビクッとして怖る怖る振り向いた。
石田は普段通りの様子でルキアに声をかけた。でも俺の方はチラとも見ない。
「どうしたの?朽木さん?」
「おお、石田!お前に詫びねばならぬ事があって来た。」
「詫びる?何だい?」
「実は出来上がって来た瀞霊廷通信に目を通すと、伏せてあったはずの石田の名前が載ってしまったのだ!」
「ああ……そんな事もあったね。」
いや伏せてあったって……お前あれ、『滅却師』に棒線引いただけだったじゃねーか。丸分かりだろ?
「一護と一緒に名前が載ってしまってすまない。」
「ルキアお前なぁ……ひでーだろその言い草!俺どんな扱い?」
「ケダモノに対する扱いとしては、丁寧だと捉えてもらいたいね。」
石田は矛先をこちらに向け、舌鋒鋭く俺を刺す。お、怒ってんなぁ……。
「どうした石田?一護が何か不埒な真似でもしたか?」
………文字通りだよ。したよ。しましたよ!だって俺石田に惚れてんだぜ?
その石田が俺の手首を掴んで、「行かないでくれ……。」──何て言うんだぜ?あり得ない事に!
期待するよそりゃ!舞い上がっちまったの、しゃーねーだろ?男なら!!
「……何でもないよ、朽木さん。立ち話も何だし、入りなよ?今お茶淹れるから。」
「おお、すまぬな、石田。」
何この差?俺は門前払いしかされた事ねーぞ!
石田は俺に対し、不機嫌そうなオーラを隠そうともしない。取り付く島も無ぇ……。
「黒崎、早く入れ。君が玄関先に立ってると近所の体裁が悪いんだ。」
「この髪は地毛だ!!」
「君の髪の話をしてるんじゃない、目つきの悪さを言ってるんだ。」
…………目つきが悪いのは、俺の所為になるのか?なるかな?
腑に落ちないながらも、部屋に入れてくれるんなら迂闊な物言いをして機嫌を損ねる前に、黙ってしまおうと俺は計算した。


  ■ 後編へ続く

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