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昨日に引き続いて今日もUPします^^b
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あれほど突然に黒崎が召集されたのは、王の周囲に何らかの急務が発生したからだと推測される。
それが何かはここ(後宮)では知る由もないが、撫子と楓の霊圧が完璧に沈黙している事で、それがかなり切迫している事態であるのが見て取れる。
動いたのか、それとも何か掴めたのか。
「ああああ・・・・・・イチゴォォォ・・・・」
僕の思考を撫子の声が寸断した。
黒崎がいなくなり、一番落胆したのは撫子だった。
マジで息の根を止めようとしていた割には、もしかして結構本気で黒崎の事を・・・・・・・・?
「駄目!あたしもう、一護がいないと何も手に着かない・・・・・・」
「・・・・・撫子」
「一護っ、一護がいなくなったら・・・・・・・・・誰がバルコニーの掃除をするの?!」
・・・・バルコニーの・・・・・掃除。
「誰があたしの為にロシアンティーを淹れてくれるの?」
それ、今までも僕が淹れてたと思うけど・・・・・。
「誰があたしの洗濯物を取り込んで畳んでくれるのよ!!」
「あんた一護にそんな事までさせてたの?」
僕の代わりにツッコんでくれてありがとう楓。
「意外と使えたのよあの子」
「あんたねぇ・・・・まさか下着まで畳ませてたんじゃないでしょうね?」
「いけなかった?」
・・・・・・畳んでたのか、黒崎。
真っ赤になって「やってられっか!」と叫び、撫子の下着を放り投げる君の姿が目に浮かぶよ。
「あ~あ、もう重い荷物を持ってくれるのは楓ひとりかぁ・・・」
「・・・・・自分で持ちなさいよ」
いつもの軽口だが、黒崎がいなくなった寂しさを、埋めようとしてくれてるのが分かる。それはとても有り難い。
だが今現在、後宮の外で何が起こっているのかは、決して侍女たちは漏らしてくれない。
僕がここを出る機会があるとしたら、それは尸魂界が転覆するほどの不測の事態が生じた時だ。
しかもその危険は水面下から浮上しつつある。
何も聞かされてはいないが、撫子の霊圧から見て第二皇子は味方ではないだろう。この場合の味方は当然、王寄りであるかどうかだ。
いや、僕自身、果たして王に組みする側と言えるのだろうか。
ここへは来たくて来たんじゃない。
閉じこめられて100年、短いとは思えない時間を無為に過ごした。
今の僕には誰かを物理的に護る力はない。
だから、考えた。
ずっとずっと、考えて来た。
王族の揉め事が後宮へ飛び火したとする。
そうなると僕たちは身の安全を図る為、後宮の外へ出る事を許される。
その後は、何処へ逃げても咎められない。
例えば現世でも。
例えば瀞霊廷でも。
安全と思われる所なら何処だって構わない。
そこでもし王に何かあれば、後ろ盾のない側室の行方など、恐らく誰も探しはしない・・・・・・。
「・・・・雨竜様?」
鈴を転がすような撫子の声に、意識を引き戻された。
そんな事、あってはならない。
考えるだけでも罪深い。
「あ、何?」
「雨竜様は、考えすぎるんじゃありませんか?」
「Σえ!?な!何が??」
心の声が聞こえたとも思えないけど、撫子には何でもお見通しな気がしてならない。
「王に・・・もう少し甘えても宜しいんですよ」
「・・・・甘える?」
「そうです。仰ってみれば如何ですか?『一護を返して下さい』って。ちゃんとした事情があれば、きっとご理解下さいます」
「でも・・・ちゃんとした事情って、何?」
「『一護がいないと、洗濯物を畳む者がおりません』・・・とか?」
あんまりな事情に、僕は思わず吹き出した。
+ + + + +
王専属側近見習いになって四日目、黒崎一護は王の近習たちにひっそりと呼び出された。
人目に触れぬ場所、時間。
ずらりと並んだ近習に囲まれ、言い知れぬものを感じつつ、一護は言葉を待った。
「お前の事は報告を受けている。第二皇子に刃を向けたそうだな」
──── ∑その話か!?
普段から始末書書きには慣れていて、言い訳も堂に行ったレベルに達した一護ではあるが、流石にその件に関しては咄嗟に言葉が出なかった。
「皇太子と雨竜様はどのような御様子であられたか?」
・・・・・・・・・?
「御様子・・・・と、言われますと?」
「お前は側室の護衛だ。片時も離れずにいたと聞く。お二人の遣り取りを側近くで耳に入れたであろう、余さず申せ」
「はぁ・・・・・」
質問の意図が一護には理解出来ない。
もしかして不倫とか何とか、疑われてんのか?
「う・・・雨竜様は、決して王を裏切るような真似は致しません!」
「我らは二人が何の話をしたかを問うておる。無駄口は叩くな」
「しかし・・・・」
「皇太子は『王印』について、何か言ってなかったか?」
『王印』
この名が出て、初めて自分の中で色々な物の辻褄が合った気がした。
あの皇太子は元々疑われていて、廃嫡の声も高い。
だが疑われているのは皇太子だけではなかった。
──── 雨竜様も、疑われているんだ・・・・・・。
雨竜自身も知らないであろう苦しい立場に、一護は言葉を失った。
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さっきジャンプ買ってきました。
この後は旦那の実家へ獅子舞を見に行きます。
でもその前に、今日の妄想をちょっとだけ。
小公女セーラで妄想しました。勿論脈絡などありません。
キャラの名前を覚えてないんですけど、分かればいいよね?
主人公セーラ=石田(結構打たれ強い深窓の令嬢)
隣の大富豪(実はお父様の友人)=浦原(怪しすぎる・・・・)
ペーター=黒崎(お嬢様にめっちゃタメ口で態度悪い)(ミスキャスト?)
ベッキー=織姫(ある意味石田の一番のナイト)
今急いでるんで取り敢えず雰囲気だけ(笑)
何か思いついたらSSとかUPするかもです^^
お久しぶりのUPです。
3月中に間に合うだろうかと思いつつ書いておりましたが、やはり間に合いませんでした・・・・。
頑張ったんですけどね。まあいいや。(切り替え早いよ)
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突然の召集だった。
いきなり王の近習が先触れもなく後宮に訪れ、黒崎を本日付けで王の近衛の末端に加えると申し渡したので、黒崎が暴れる前に楓に押さえ込ませ、僕が抗議した。
王の勅命に対し、意義を唱えるなんて本当はしたくはない。
だが、僕にだってどうしても引けない大事もある。
「・・・・雨竜様。あなたが王の側室だからこそ、命令書一枚で済むものを、わざわざ足を運び口頭でお頼み申しておるのですぞ?」
「ご足労をおかけ致しまして恐縮です。しかしながらこちらも女しかおりませぬ故、三席を召されてしまうと心許なく存じます」
「はは、ご冗談を。楓と撫子がいれば死神千人に値しますぞ?」
「か弱き女性の身をそのように仰せですか?」
ちょっと苦しい言い訳だが、何とかそうとでも言い張らなくては。
『誰が千人力よ絞め上げるわよクソ爺ィ』←一応小声
「ん?何ぞ聞こえたか?」
「いいえ、何も。空耳にございましょう・・・・」
ちょ、黙っててくんないかな撫子!
この人を怒らせたら話が強制的に終了しちゃうよ!!
「雨竜様の御耳には届いておりませなんだか・・・・彼の三席は元々王専属の側近見習いとして参ったのです。こちらへは移動その他の手続きを終えるまでの配属で、事後処理が済み次第王の護衛に就く手筈にございました」
「────なっ!!」
知らされていなかったぞそれは・・・・。
「何よりそこの三席が、王の側近くの護衛を志願していたのですぞ」
そういえば・・・・・そんな話を最初の頃聞いた覚えがある。
僕にはもう、反論の余地はない。
「では、御了承頂けますね?」
「・・・・・・異存は、ありません」
楓に押さえつけられている黒崎に視線を移すと、腕には殺気石で出来た手錠がはめられている。
恐らく楓の力を持ってしても、本気でキレた黒崎を封じておくのは困難なのだろう。
黒崎は強い。
馬鹿だから度々窮地に陥るが、それでも特に命の心配はしていない。
僕が恐れるのは、黒崎が伏魔殿に棲まう有象無象の汚濁に巻き込まれ、彼の手を汚してしまう事だ。
「楓、一護を自由にしてやって」
楓が拘束を外すと、黒崎は王の近習に食ってかかった。
「俺は今、雨竜様のお側を離れる訳にはまいりません!!」
「雨竜様には他にも優秀な護衛はいる。だがそなたの代わりはいない。王の側近を育てるというのは特別なものと認識しておけ。お前は選ばれたのだ。もうお前の意思はお前の中には存在しない。全てが王の御心のままに有る」
「俺の意思は俺だけのものだ!誰の自由にもさせない!!」
僕の想いは僕だけのものであるように、黒崎の意思も黒崎だけのものだ。
だがこの不安定な王族の中で、どれだけ君は君を保てるのか。
ここにはもう、黒崎を助ける優しい人たちはいない。
真っ直ぐな黒崎が、悪意に満ちた王都でどれだけの自分を殺す事になるのだろうか・・・・・。
「言葉を慎め若造が。私は王族ではないが、貴様などに反論を許すほど卑しい身分ではない。もう一切の言葉は許さぬ」
黒崎に会えなくなる。
王の側近になるのなら、二度と会えなくなるのではないかも知れない。
それでも、君の優しい声が僕の名を呼ばなくなると思うと・・・・思うだけでこんなに辛いのに、そうなったら僕はどうなる?
また君を失う。
僕はまた、君を失うのだ。
ざわついていた黒崎の霊圧が平常に戻る。
そして僕の前に跪き、彼は無言のまま別れを告げた。
最初にここへ来た時の黒崎のように、その目はただ堅苦しく、生真面目なものに戻っていた。
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◇◆イメージソングは「ドナドナ」でしょうか?(笑)
大分終わりに近づいて・・・・・来たのかな?どうだろ?
昨日・・・もう一昨日か。
ドラえもんの映画観てきました。ギャグがなかなかセンス良かったです。
そしてsnowはあのへタレ主人公、のび太に敗北を喫しました。
映画の中の『のび太』の台詞。
「べ、別に君のこと助けたワケじゃないんだからね!たまたま僕が転んだ方向に、君がいただけなんだからね!!」(うろ覚えですが大体こんな感じ)
なんというツンデレの中のツンデレ!!
石田!君に足りないのはこれだ!!
デレとはこうあるべき見本だよ!!
それをかのメジャー漫画、へタレ主人公の代名詞のび太の中に教えられるとは思いもよらなかったが。
頑張ろう。頑張ってデレを目指そう。
黒崎くんの笑顔とささやかな幸せの為に。
・・・・・・・ちょっと自信ないけど。