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君無き世界(倉庫)

イチウリ妄想暴走日記へのご来訪、ありがとうございます^^

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拍手お礼SS恋雨─阿散井視点─

                      月が見ていた

                                          ──阿散井視点──

 


石田の形の好い唇を親指の腹でゆっくりとなぞる。
口づけたい……。今すぐこの唇を貪り、覆い尽くし、息が止まるまで絡めたい。
俺はそんな風に、こいつの事を単純に欲しいと思う。それだけ惚れてる。惚れぬいてる。
だが現実には何も伝えられず、俄に霊圧の乱れた俺に石田は驚き、探るように俺を見つめて来る。まだ抵抗は無い。
霊圧は警戒しているのに体は無防備で、その不安定さが俺を煽りもし、怯ませもする。
「阿散…井……。」
石田が俺の名を呼ぶ。唇から親指を離し、そのまま顎を捕え顔を上向かせ覗き込んだ。
抵抗はしないが、全身で拒絶してるのは分かる。
この夜の海みてえな目が、俺の心臓を鷲掴みガシガシと揺さぶる。
こいつは禁忌だ。人であり、滅却師だ。
手を出しちゃ………駄目だ…。
分かってんだが、惹かれるのはどうしようも無く止められねぇ。
死神を嫌いながら、その死神に対してもお前は優しすぎる。
石田は決して護られる側じゃないが、時折強く抱き締めてやりたい衝動に駆られる。
胸の内の葛藤や焦燥や哀惜、そういったものを微塵も感じさせず涙など見せない。
一度さらけ出し、浅薄だった己の行いを悔いているのだろうか。
強くあろうとする姿は、何故だか俺の琴線に触れる。
「俺を、おめえの傍に寄せてろ。あんま…一人になるな。」
抱き締めたい。口づけたい。
だが俺は思ったまま振舞うような、頑是無い子供では無くその頤から指を離す。
せめて、ただ傍にいてやりたい。
今みてぇな、月の鳴く声が聴こえてきそうな静かな夜には…………。

 


     ■折角のシリアスな雰囲気ぶち壊しそうなので、コメントは語りません(笑)■

         PS.最初『無題』だったのですが、後でタイトル付けました。

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アニブリ♯208 死神代行業務日記第3話

今日もアニメ綺麗だった。満足。満足してんじゃねえっ!石田登場の時にこそ、こんくらいのクオリティで頼んます!アニメスタッフ様!☆に願いを(笑)どうか石田を美しく!!気持ちは土下座。
あんまり余計な話も多くせずにサクサク進むなあ。大丈夫っスか?動いて喋る石田の出番がそれだけ早くなって嬉しいけど……ジレンマ。今日はバタバタしてて、アニメ観たの21時過ぎてたよ。
白哉坊、ルキアそっくり!いやぁ、井上兄妹よりめっちゃ似てる。緋真と3人並んで3兄妹だろ。
熱い頃の白哉兄さまの青さが可愛い。白皙の美少年ですな。
それにしても死神の歳の取り方わっかんねーな。卯ノ花隊長なんて大先輩って一体い…殺気っ!




        死神代行業務日記 第3話 姫の話こんなんばっかや


「ご苦労様でした!黒崎くん!」
授業中に出た虚をぶった切って帰って来た俺を、井上織姫がニコヤカに労い迎えた。
不吉だ。井上の笑顔がではない。いやある意味それも不吉か?
何でお前は弁当を2つ手にしてる……。
「昨日から遊子ちゃんと夏梨ちゃんの小学校、2泊3日の旅行に行ってるんでしょ?今日はお弁当無いよね?まだ買い弁してないなら、良かったら食べて
良かったら死んでと言われた気がした。
これ断ってもいいかな?いいよな?
「井上。悪いけど俺は学食へ行………。」
「黒崎、折角井上さんが作って来てくれたんだ。有り難く頂いたらどうなんだ?」
「は?石田?!」
ちょ!おま!何横から断り辛くしてくれてんだ!!
自分の腹に入れる訳じゃねーから、何とでも言えるよなてめーはよ。
「今日はちゃんと普通のレシピで作ったから、きっとお口に合うと思う。甘ぁ~い卵焼きとか、タコさんウインナーとか。」
………それなら平気か?
井上がシュルっと包みをほどき、弁当の蓋を開け中身を見せた。
確かに見た目は普通だ。卵焼き。ウインナー。鳥の唐揚げ。プチトマト。定番だな。
「小さな旗がミニオムライスに刺してある。可愛いお弁当だね、井上さん。」
「有り難う、石田くん。」
ケチャップで書かれたハートマークは俺のキャラじゃないけどな。まあ食えりゃ何でもいいけど…。
「食うよ、井上。サンキューな。」
「え!あ!うん
井上の手作りは途方に暮れるほど不味いってだけで、毒が混入されてる訳じゃ………。

パンッッッ!!!

……………今、井上の弁当が、爆ぜた?
いや!焚き火じゃないんだから!!飛び散ってっぞ!中身!!
「な……なん、なん…。」
「あれぇ?おっかしいな…。食材の相性が悪かったのかな?」
そんな訳あるか─────っっ!!!
目の前にちゃぶ台があったら間違いなくひっくり返してたぞ俺は!!
「何を入れたの?井上さん。」
石田が落ち着き払って尤もな質問を井上に投げる。
「普通にスーパーで買ってきた…よ?卵。ウインナー。鶏肉…。特に変わった食材なんて??昨日ネルちゃんが家へ遊びに来た時、虚圏からお土産に持って来てくれた食べ物くらいかなぁ。」
───それだよっっ!!!
「すまない、井上。俺は虚圏の食いもんは苦手なんだ。」
「そっかぁ。それなら仕方ないね?」
流石に石田も無言になった。これ以上何か言ったら石田の弁当と井上の落ち葉焚き弁当を、問答無用でトレードしてやろうと思ったのに……おしい。
「ごめんね?黒崎くん。虚圏の食べ物が苦手だなんて、知らなかったの。それじゃあこれは、あたしが食べるから……。」
食べるから?て!井上!弁当に箸つけんな!!


「食うな───────っっっ!!!」
「食べちゃダメだよ井上さん!!!」


石田とハモった。すげー揃わずに。
もしかしてバレンタインに貰ったチョコは、ロシアンルーレット並に危険物だったのか?
俺、何で、死神化もしてない日常で、命の綱渡りしてんだよ……。
フト悲しくなった、死神代行業務のひとコマだった。終わり。





うう、眠い。もう寝ます。睡魔と闘いながら書いてたので、誤字脱字は当り前  いや駄目だろ!

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