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君無き世界(倉庫)

イチウリ妄想暴走日記へのご来訪、ありがとうございます^^

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23:49の方!『君は手強い純情』 4343リク UPしました!


    君は手強い純情



最初は…………

妄想が過ぎて、いよいよ幻聴が聴こえたのかと思った。

「わり、石田。もっかい言ってくれ……。」
「何度も同じ事を言わせるな。人の話はちゃんと聞け。その耳はアクセサリーか?」

いや、聞いてた。聞いてたとも。
でもその内容があまりにもお前の口から出たとは信じられなくて、確認したくもなるだろ?



「お疑いなら何度でも言ってやる。僕はどうやら君の事が好きらしい。そして概ね不本意だが、たまにはSEXしたいと思えるくらいには、君に惚れてる。非常に残念な事にね。」



何か所々引っ掛かるが……。
俺、こいつに、好きだって告白されたんだよな?これ、間違いないよな??
俺!俺も!ずっと好きだった。石田の事。すげえ好き。マジ好きだ。
俺たち、両思いだったのか?俺の一方通行じゃなく、好きを返してもらえるんだよな?そうだよな?
どうしよう……嬉しくて、ちょ、涙出てくる。かっこ悪いな畜生。あ、返事!
返事、返さなきゃな!

「……石田、俺、俺も…お前のこと……。」
「じゃ伝えたから。」
「好…………え?」

…や!ちょっと待て!何背中向けてんだ?立ち去ろうとしてんだ?何を一人で完結してんだよ!?

「待て待て待っ……待てっつってんだろ止まれ!!」
「………何?」

おま!今俺に告白したよな?何でそんな不愉快そうに振り向く訳?
何でそんな親の敵を見るよな眼つきなんですか??

「今、今の告白だよな?俺の事好きって言ってくれたよな?あれ?もしかして罰ゲームでしたとかってオチじゃないよな??」
「ないよ。罰ゲームなら死んでも君に告白なんかするものか。」

いや……嬉しいけど、微妙に傷付くぞ。その言い方どうよ?

「じゃ何で俺の返事聞かねんだよ!?」
「返事?するのか?」
「お前な!普通告ったら返事を待つもんだろうが!!」
「だって君、僕の事嫌いだろ?」
「はあ?!はああ??」
「ちょっと話すと喧嘩になるし、目が合うと眉間の皺3倍増しで逸らすし。何より黒崎が僕に向ける霊圧はひどく攻撃的で……嫌われてるんだろ?」

いやいやいや!それは違う!断じて違う!
話すと喧嘩腰になるのはお互い様だろ?こっちはもう石田のことガン見してっから、いきなり目が合うとビビッて目ェ逸らしてんだよ!霊圧は……スマン。妄想が暴走してる。

「嫌いじゃねえ!嫌いじゃねえよ!」
「そうか?君の気持ちは分かった。じゃ僕はこれで……。」
「そこでENDにすんな!何帰ろうとしてんだてめ!おめーが人の話を聞きやがれ!」
「話………?」

石田がやっと話を聞く体勢になったので、俺は一回大きく息を吸い、そして思いっきり言い放った。



「俺は石田が好きだ!!無茶苦茶好きだ!!死ぬほど好きだ!!お前なんかよりなあ、俺のがずっとずっとずーーーっと惚れてんだ!!惚れ千切ってんだよ!!まいったかこの野郎っ!!!」



夕焼けが迫る放課後の体育館裏。俺は一生にそう何度もないだろう、小っ恥ずかしい告白をした。
いや、告白返しか?とにかくぶちまけた。
石田は驚いた様子で目を見開き、眇め、眉間に皺を寄せた。
でも顔は真っ赤で……ちょ、これは反則だろ?石田が可愛いんだぜ?あり得ねっ!
石田のことは本当に好きだけど、んなりアクション見たことねーよ!不味いって!我慢できね!

「く……黒崎。」
「なに、何だよ?」
「…………まいった。」

限界。

俺は石田を抱き締めた。このまま攫っちまいてえ程に、強く。石田の体は柔らかくはないけど、思ってたよりずっと抱き心地は良かった。いい匂いがする。石田の匂いだ。
すげえドキドキしてる。体温2度くらい上がった気がする。そんな訳ねえけどする。
こんだけ近づけたのに、まだ足りねえ。もっと欲しい。お前が欲しい。

          キスしてえ。今。

いいかな?駄目かな?でもいい雰囲気だし……これ、GOじゃね?行けそうじゃね?
ちょ!展開早ェよ!あ、抱き締めて展開早くしてんの俺か?うっわ、どうするよ……。
俺は覆い尽くすように抱いていた腕を少しほどき、窺うように石田を見る。
艶やかな黒髪。こういうの、射千玉のような髪っていうんだな。昔古典で習った。
作り物のような白過ぎる肌は、衣通姫を彷彿とさせる。いやこいつ、すげえ綺麗な顔してねえか?
何だよ?俺今まで石田のことちゃんと見てたのか?印象が全然変わる。ヤバい。ヤバい。
俺実は面食いだったのかな?どうかな?そうかな??

「黒崎……?」

石田の唇が、俺の名前を象って動く。駄目だ。本日2度目の限界来た。

「石田………。」

好きだった、お前のこと。ずっとずっと。
何時何処で何をしていても、不意に石田を思い出して、切なくなるくらいには。
お前の声を思い出して、怒った顔を思い出して、仕草を……ノートに書かれたお前の筆跡をも思い出して、忘れられなくなるくらいには、胸が締め付けられるくらいには。
俺は石田が好きなんだ。
焦がれてた。何度も想像した。お前を手に入れる瞬間を。
嬉しくて泣けてくる。俺はもう、我慢しなくていいんだよな?
もうお前に、キスしてもいいよな…………。
ゆっくりと、俺は唇を寄せた。石田は押し黙ったまま、何の抵抗も無い。
俺はそれを肯定と取り、そのままフワリと目を閉じた。

次の瞬間。

ドコッッ───!!

俺の鳩尾に……石田の膝蹴りが入った。
ちょ…、待っ、このタイミングでおまっ、そっ……………………すげ……いてぇ…………(涙目)

「あ、モロに入ったね?ごめん。でもこういう事は、やはり順序を踏まえないと。」

何言ってんだ?順序と膝蹴りとどう関係あんだよ………。

「告白して即、キスするのは少し性急だと思う。まずは一緒に登下校から始まって、休日デートを重ねる。間にイベントとかもクリアして、その後に気分が高まったらキスという運びだ。」

何だその絵に描いたようなギャルゲーフラグッ!?
ルキアがこいつのこと天然とか言ってたけど、これか?こういう事か?

「高校生らしい振る舞いの付き合い方をしよう、黒崎。」

馬鹿だ。清らかな馬鹿がいる。今時の高校生の俺に、どんだけ清廉な物腰を期待してんだ?
ぶっちゃけ今すぐにでもやりたいくらいなんだぞ俺は!無茶言うな!!
お前……俺がどれだけお前のことひん剥いて、やりたい放題脳内SEXして来たと……マジで当分お預けか?うっわ凹むわ………。
 
「黒崎?今日は一緒に帰れるのか?」
「…………………ああ。」
「じゃ帰ろう。途中までだけど。」
「ああ……。」

告白したのは石田だけど、俺のがメロメロだよなどう考えても。
いいよもう。どうせ石田が告らなかったら、俺の脳内でのあれこれは出来ないままだったもんな。
待つよ。もう少し。好きだから。
そんでどうしても、二進も三進も行かなくなったら……………襲う。


俺はそんな不埒な考えを頭の隅に置き、告白した割りには初々しさや甘さの欠片も無い、いつも通りのクールな石田の後に続いた。


                                                       続きます


■ 取り敢えずこれでUPして問題無かったかな?ちゃんと終われてるかな?ドキドキvv
□ 次はデートや何やでドタバタする予定です。も、暫くお待ち下さいね(汗汗)

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兄鰤.♯218.「改、死神代行業務日記」

今週の見所は何と言っても吉良ですよね。戦い的にも結構好き。優しげ(でネガティブ)な風貌に似合わぬ容赦の無さ。ええわ。最初にこの斬魄刀の能力知った時、「また扱いにくそうな斬魄刀出してからに」と思ったもんだが、上手くつこてるやんTITE(笑) 台詞がまた憎い。覚悟の違いを魅せつけた。
しかし首チョンパ。あれ、珍しく漫画より具体的表現やった。セーフなん?んーでもよりマシか。
萌えではないけど、吉良の考え方とか冷静さと怒りの天秤とか、好きだなあ。死ぬほど後ろ向きな顔なトコも私的にグッドですよ あれ?そうこうしてる内にアニメ38巻に突入……ギャボ!



                   改、死神代行業務日記  
      恋次アニメにも本誌にも出ねーな……そろそろ恋次切れ。補充さしてくれTITE


「おーい、石田いんのか?」
「………何の用だ?阿散井。」(霊圧が刺々しい)
「何だよ?えらく警戒してんな。何かあったのか?」
「いや、別に。」(先週黒崎とナンかあったらしいです石田)(笑)
「茶菓子持ってきたから一緒に食おうぜ?」
(少し逡巡し、しぶしぶ玄関のドアを開ける)
「おう、久しぶり……何か不景気な面してやがるな?マジどうした?」
「いいや…。直ぐお茶を淹れるから用意してくれる?」
「ああ。」
(テーブルの上に『わかめ大使』を並べる)
「……それ、和菓子?」
「おお。見た目はアレだが美味いんだぜ?」
「ふうん。いただきます。」(見た目アレな菓子を食す)
「ど、どうだ?」
「?美味しいよ、とても。」
「だろ?隊長の指示で作った菓子なんだが、全然売れねーんだよな……やっぱ見た目か?」
「デザインは変えた方がいいね。」
「それができりゃ苦労しねえよ。」
「……口の中でほどけるような甘味、上質の和三盆だ。」
「ああ、現世から取り寄せてる。」
「そういうのちゃんと表示してる?」
「いいや?した方がいいか?」
「何で素材の良さをアピールしないの?」
「うちの隊長高級素材の味しか知らねえから、疎いんだよそこら辺。」
「本音を言うと和菓子は見た目も命なんだけど、無理ならそっちでプロデュースするしかないだろう?」
「おう、分かった。」
「じゃ食べたら帰ってくれ。」
「…は?いやいや、折角来たんだから少しゆっくりさせろよ?」
「嫌だよ。そもそも君何しに来たの?」
「え……何しにって……俺、何でそんな警戒されてんの??」
「死神は敵だと思い知らされたからかな……。」
「何の話だよ!?いやでもそれ多分、俺関係ねーだろ?!」


● 何か落ちない。笑いが無い。でも書き直すのも……取り敢えずUPします。つか一護いない点で既に代行の日記じゃない?ううぬ……恋雨。これ後で続き書くかもです

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