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黒崎の願いがどういった経緯で叶えられたのかは謎だが、零番隊第三席殿は今日付けで後宮の警備に就く事となった。
王の妻や側室が住まうここは、ちょっと途方に暮れそうな程の敷地面積だ。
中庭を散歩すると、歩いても歩いても美しく舗装された道の脇には、色とりどりの花が咲き乱れ、目を休ませる暇もない。
だが、この広い後宮にいる側室は、今は僕一人。
正室は300年ほど前、既に他界。
毒殺説が囁かれたが、真相は闇の中だ。
正室の没後、100人の側室たちの間で正室の座を争い、ここは随分と荒れていたそうだが、僕がここへ移り住む時に、王は100人の側室を全て処分した。
空になった後宮に、僕一人が住まう事となる。
いや、正確に言えば、侍女50人と僕だ。
この侍女は元々正室に仕えていた女性たちで、身の回りの世話のみならず、僕の護衛も兼ねている。
今更ここに黒崎が配属される意味など無い筈なのだが。
「雨竜様、本日より後宮へ上がった死神が、雨竜様への目通りを願い出ておりますが?」
「会うよ。ここに通して・・・・・・・」
好きだと自覚してから、黒崎の事を思い出さなかった日は一日も無い。
女物の衣装を身につけている僕を見て、黒崎は何と思うだろうか。
・・・いや、そんな男に端から興味など無いかも知れない。
謁見の間にて、懐かしい姿が恭しく片膝をつく。
頭を垂れ、そのままの姿勢を崩さない。
黒崎らしからぬ、完璧な立ち居振る舞い。
「・・・・・許す」
許すとは、挨拶の言葉を述べるのを許すという意味だ。
これでも僕は王の側室なので、扱いは王族に近い。
余程の緊急でない限り、王族以外の者が王族へ自分から言葉をかけるのは禁じられている。
因みに僕の側近の二人の侍女は、割とツケツケ物を言ってくる。
でもそれは僕を侮っている訳ではなく、僕がどういう風に扱って欲しいか理解した上での事だ。
分不相応に大事にされている。
「本日づけで雨竜様の護衛を務めます、黒崎一護です。若輩者ではありますが、必ずや雨竜様をお護りする事を誓います」
明るい髪の色。懐かしい声。
何も変わってなどいないようでいて、僕を映す瞳だけが違う。
その目は使命を全うすべき相手へ向ける、堅苦しく生真面目なものだった。
◇◆前回の続きはすっ飛ばして、こちらをUP!
いやだって・・・・・話が長くなっちゃうので^^;
つか日記!日記!
今日は小学校の先生方のご用事で、学校がお休みです。
そしてたくさんの宿題が出て、今日は午後1時まで外出禁止です^^;
その間私が宿題をみます。
今は読書をしてるので、その隙にこれを書き上げて載せました。
さて、そろそろつきっきりで見張るとするかな?
最近真面目に小説書いてて・・・・・・・・・めっちゃ楽しい><
昨日の補足説明のつもりが・・・・・終わらなかった^^;
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彼らが僕をここへ連れてきた経緯を知った時、その余りの馬鹿馬鹿しさに、不覚にも涙ぐんでしまった。
高貴な身分の3人の子息が賭けをした。
尸魂界の何処かに玻璃を落とし、それを拾った者を・・・・それが赤子でも老人でも、男だろうと女だろうと関係なく、一夜を契ること。
言われてみれば、確かにそれを拾った。
最初に見つけたのは井上さんだったが、彼女が拾うより早く僕が手に取った。
今思えば、彼女がそれに触れなくて本当に良かった。
それだけが救いだ。
そして、そんなつまらない理由から、僕は二度とみんなに会えなくなったのだ。
「決して粗相があってはならぬ。その責は貴様のみならず、広範囲に及ぶものと肝に銘じておくがよい」
ここへ来るまでに、王族特務の使者にそんな風に脅されていたので、抵抗も出来ない。
しかもその高貴なご子息は、僕を見て開口一番こう告げた。
「お前の隣にいた女の方が良かったのに、何で貴様があれを拾ったんだ?クソ忌々しい・・・・・」
『こっちの台詞だ!!!』
言い返したいけど、それは喉元で押し返す。
「まあでも賭けは賭けだ。目え瞑って穴に入れりゃ同じだろ・・・・こっちに来い」
人間扱いされてないな。
されたいとも思わないが、高貴なお方の口から出た下世話な言葉に、唇を引き結ぶ。
「・・・・どうした?早く来い」
命令が即座に実行される事に慣れきっているのか、僕が黙って突っ立っていると男は不思議そうに急かした。
今背中を向けて逃げ出したら、この男はどんな顔をするのだろう。
それをやると、一体何処までの広範囲とやらに迷惑をかける事になるのだろう。
勿論そんな真似は出来ないが、つい考えてしまう。
そういえば僕は、この男の名前すら知らない。
いつまでも動こうとしない僕に業を煮やしたか、ベッドに腰かけていた男は立ち上がり、つかつかと歩み寄って僕の腕をやや乱暴に掴んだ。
その腕を思わずはらうと、男は心底驚いた表情を浮かべた。
「・・・・・・・何だ?」
何だと言われても。
掴んだ腕をはらわれるというのがどういう意味か、本当に分からないのかこの雅な馬鹿は。
「俺を拒むのか?」
分かってるんじゃないか。
「俺は王位継承権第六王位だぞ?お前如き、俺に呼ばれるは最高の誉、男も女も喜んで俺に尽くすのが道理であるはず・・・・・」
僕の中にそんなウザい『道理』は無い!
「・・・・そんな風に、お前のような下々の者に睨みつけられたのは初めてだ。一体何なのだ?構わぬ、話す事を許す」
許す?絶対に何も語るなと言われてたんだけど、喋っていいのか?
「僭越ながら、僕・・・・私にはあなたがたの行いが間違っていると指摘せざるを得ません。賭けをなさるのは勝手だが、あなたがたの賭けの対象にされた私は迷惑千万」
「・・・・お前・・・・・」
「来たくもないこんな所に無理矢理連れられ、脅され、人としての尊厳も傷付けられた。王族の権威など知りもしない場所からやって来た私に、黙って王族に従えと言われても土台無理な話。私は誰の物でもない。私は私。私を自由にしていい権利など誰にも無い」
そこまでハッキリ言い切った後、第六王位様の顔が険しいものになり、僕は不味い事になったのだと悟った。
◆◇ああ!ダメだ!続きます!
本当は日記なのにこれ!日記詐欺!