おおおおお何ですかこれは?何ですかこれは??何ですかこれはぁぁ???
マジ、久方ぶりに忍者やって来たらまたしても編集ンとこが大幅に変わってるううううう。
しかもすんげえ重い。
ここにイチウリの時代小説妄想を書き殴ろうと思ってたのに、何か挫けそう…
しかし折角入ったんだし、せめて王族連載小説の続きだけでも畳みます!><;
いや待て。
畳み方が分からないので、このままここに載せまする。。。
ちゃ、ちゃんと反映されるかなー………不安。
あ、畳み方分かったので畳みますww
・・・・・・・・・・・・・・・壱拾五・・・
何も。
思い出す必要なんかない。
黒崎の声と同じくらい忘れられない、僕の体の一部だった滅却師十字。
もう我慢しなくていいんだ。
もう何も。
「雨竜様!」
「待って!撫子!」
こちらに飛び降りようとした撫子を、僕は制止した。
「雨竜様?!」
「待って!もういいんだ!僕は大丈夫!あなたが今駆けつけなきゃいけないのはここじゃない!早く行って!!」
「そんな……」
「僕を護るより、王を!!」
「私は!雨竜様付の……」
「僕はここを出る!どうしてもと言うなら、君が決めてくれ!僕を護ってここに留めるのか!僕を自由にしてくれるのか!」
撫子が泣きそうな顔をくしゃっと歪めた。
それでも彼女の美貌を損なうことはない。
「ずるいですよ……そんなの。一択じゃないですか…」
「ごめん……」
「謝らないで下さい!それより……どうか、死なないで………」
「……うん」
「そこの図体のでかい皇子もどきはどつき倒していいですから!」
「う…うん。ありがとう………撫子…さん」
100年余、楓さんと共に僕を大事にしてくれた撫子さんは、一粒の涙を落とし、踵を返した。
ここへ来るのに、多分無理をしてくれた。ありがとう。忘れない。
楓にもよろしくって、言っとけば良かったな………。
僕は気が遠くなるくらいの久方ぶりに霊圧を開放し、弧雀を皇子へと向けた。
「……話は済んだか?」
敵意を向けられているとは思えぬ、皇子の落ち着いた声が静かな後宮に響く。
ここを逃げ出す前に、訊ねたいことは山ほどある。
だが急いでるので、ひとつだけ。
「皇子……答えて下さい。あの指輪は何ですか?」
「何とは?」
「先ほどの賊が指輪を狙う理由です」
「あれは指輪ではない」
「指輪じゃない?なら、何なのです」
「指輪に姿を変えた、『王允』だ………」
「なっ…!!」
思いの外すんなりと教えてもらえたはいいが、寧ろ謎は深まった。
『王允』
あれが?そうだというのか?
毎日身に着けていたが、何の力も気配も感じられなかった。
ただの高価な指輪としか思えない。
「そんな……とんでもないもの!どうして僕に預けたんだ……ですか…」
「俺に敬う必要はない。好きなように話せ」
「宜しいのですか?」
「近く俺の正室になるんだ。構わん」
あんたの正室なんて真っ平だけど、いい加減、好きにさせてもらおうかな。
「話に聞いた『王允』の力が本当なら、僕に預けた指輪はフェイクなんじゃないのか?」
「何故そう思う?」
「あんたがまだここにいるからだ」
あれが本物なら、もっと血相を変えて追いかけてるだろう。皇子が一人で来る筈もない。
もしかしたら皇子自身も囮なのかも知れない。だとすると、皇子は王寄りという事になるのか?
恐らく指輪はいくつもばら撒かれたはず。正室や側室の懐に隠すというのも確かにありそうだが、それは後宮に力があってこその話だ。
弱体化したここを利用するのはあまりにも無謀……。
まさか。
全ての側室を追い出し、僕を殊更可愛がる『振り』を王がされていたのも、この為だったのか?
囮のひとつに使う為、100年もの月日をかけて?
僕がここに来たのは…………偶然じゃ……ない?
「雨竜、とりあえずその光る弓を収めろ。お前にとって俺が何者に見えようと、俺はお前の心も体も傷つけるつもりはない」
「価値観が違い過ぎるあんたと僕とじゃ、所詮話はかみ合わない。僕が何に傷つくかなんて、あんたに分かる訳がない……」
僕を絶望させられるのは、黒崎しかいない。
黒崎が死んだら、僕も生きてはいない。黒崎が僕の全てを握っている。彼の存在だけが僕を留める。
「こんな凡庸な指輪と同じく凡庸な死神が……それほど大事か?」
「───っ!!」
黒崎に貰ったリングが皇子の手に……僕が、手を放したから!
「返せっ!!」
「俺が婚姻の指輪をくれてやる。このガラクタは捨て置け」
だから価値観が違うと言うんだ!!!
怒りを力に変えて狙いを定め、外す気はさらさら無い一矢を躊躇なく皇子へと放つ。
当たらないだろうとは思ったが、皇子にかすりもしなかったのは単純に力の差なのか。それとも僕の腕が鈍った所為か…。
どちらにしても忌々しい。
「凡庸で結構。今はもう、黒崎から何も返らなくても、僕は彼が好きだ」
「それでも俺はお前を奪う」
「……奪えるのは体だけだ。心は、あんただけじゃなく僕だって、僕の自由になりはしない!」
黒崎が本気で望むなら、僕の痛みさえも思うがまま、石田雨竜の全部が黒崎一護のものだ。
「指輪を返してくれ…。お願いです………皇子」
皇子との差は歴然。力ずくで指輪を取り戻すのはほぼ不可能だろう。
この男が本当に僕を欲しいと思っているなら、哀願でも何でもする。
必要なら、何でも。
「………そんな顔をするな。傷つけたくないと言った俺が嘘つきになる」
そう言って大きくため息を吐き、皇子は僕の薬指に合ったリングを小指に引っかけて翳した。
「ここを出るなら、王都の深部にある霊廟を目指せ。くそったれな死神の小僧はそこにいる」
躊躇はしない。皇子の言葉を疑う時間も惜しい。
弧雀を消し、少し不機嫌そうな彼の指から瞬時にリングを抜き取り、感謝の気持ちだけを残して────
僕は自由への扉を開けて、全速力で王都を目指した。
****次回未定(でも待ってる人がいなくても書きます!)****
皇子のイメージが段々銀城になってきた。別にいいかなそれでもww
駆け足小説なもんで、詳細を省きすぎて何だかさっぱりした後味なのが不満。
だったら最初からちゃんと書けって話ですよね((汗
でもきちんと書こうとしたら直ぐ飽きたと思う。そうです私はお馬鹿さんです。
次は黒崎くんの話になるかなー?いつ書くのかなー?^^;
[6回]
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